 |
<Tracks:>
1. intro 2. phantoms 3. snakeface 4.
october 5. monster of the absolute 6. contessa 7. outro 8.green
velvet (*bonus track) |
|
よりリズミックに、そしてよりストレートに、ギターノイズ吹き荒れるデトロイトのモンスターバンドPAIK5thアルバム。
スピーカー越しの伸びてくる切実なおどろおどろしさを伴った音楽という眼差しは、イメージの回廊を彷徨う快楽をリスナーに覚えさてやまない。
|
デトロイトに拠を置くペイクの音楽には風景がある。ノイズのベールがいつしか静謐美へと還されるギター(ロブ・スミス)も、
歪みをうねらすベース(アリ・クレッグ)も、豊かなスペースを無意識的に立ち上げるプリミティヴなドラム(ライアン・ブリッツ)も、皆風景に寄り添っている。
97年の結成から自らの歩幅で歩んできたバンドが10年目辿り着いた5thアルバム『モンスター・オブ・アブソリュート』は、
“妄想”、“蛇人間”、“10月”、“完全という怪物”、“伯爵夫人”というイメージを有機的に絡めながら、
音の波紋的広がりと醸し出される色彩に自律呼吸〜その吐息は言葉にも映像にもなり得る〜を与えている。
そんなペイクの音楽の在処はあくまでもバンドの心象風景のみに存在するのだが、スピーカー越しの伸びてくる切実なおどろおどろしさを伴った音楽という眼差しは、イメージの回廊を彷徨う快楽をリスナーに覚えさてやまない。
そして諸説あるバンド名も、五感を自在に刺激したアーティストNamJunePaikに因んだものと考えると、自然と共通点が見えてくる。
April2006 安部 薫
|