Liner notes
CAROLINE "Murmurs" 2006.3.29 Release!
HECY-1026 < Tracks:>
1. Bicycle  
2. Pink & Black  
3. Sunrise 
4. Where's My Love 
5. Everylittlething 
6. All I Need 
7. Drove Me to the Wall 
8. I'll Leave My Heart Behind  
9. Winter 
10.Time Swells(ボーナストラック)
浮遊感あふれるミニマル・ビーツ、宝石箱をひっくり返したかのようなキラキラと光るエレクトロ・サウンドとともに、彼女の歌うメロディは身震いするくらいのピュアネスを響かせている。
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なんとも、素晴らしい声!

何にも汚されていない純粋な歌声というのは、こういうものを言うのだろう。たった一曲のデモでTEMPORARY RESIDENCEとの契約を果たした女性シンガーソングライター、キャロライン・ラフキン。浮遊感あふれるミニマル・ビーツ、宝石箱をひっくり返したかのようなキラキラと光るエレクトロ・サウンドとともに、彼女の歌うメロディは身震いするくらいのピュアネスを響かせている。

エレクトロニカとポップの融合という意味で言えば、そのサウンドのあり方にはビョークやポスタル・サーヴィスやLALI PUNAなども想起させる。実際、その辺りのファンにはまず間違いなくすぐに受け入れられるだろう。が、キャロラインの歌声には、それら全てと違って、どことなく「和」を感じさせるようなしっとりとした手触りがある。

アメリカ人の父と沖縄出身の母のもとに生まれ、10歳まで沖縄に暮らしていた彼女。その後ボストンのバークリー音楽院を卒業し、現在はロスに在住しているという。作詞・作曲・アレンジに関してもほぼ自分で手掛けているというから、その才能が声だけではなくサウンド全体に染み渡っているのも、一聴して感じ取れるだろう。

昨年10月にTEMPORARY RESIDENCEからリリースされたデビュー・シングル『Where’s My Love』は、レーベル内でも最もセールスを記録したEPになったという。実際、このアルバムを聴けば確信できるだろう。インディ・ロック・ファンだけではなく、もっと幅広い層のリスナーへも届くべきポップネスがここにはある。彼女は、そういう才能の持ち主だ。

(ライター/柴那典)