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the drift
MEMBERS :
Rich Douthit Danny Grody Jeff Jacobs Safa Shokrai
WHERE FROM
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1.ありがちな質問で申し訳ないのですが、日本のまだthe drift
の事を知らない人達の為にバンド結成のいきさつを教えて下さい。
ダニー: グループとしてバンドらしくなったのは2002年。最初のベーシスト トレヴァー・モントゴメリーがやめた後ですね。リッチ・ドウジィットと僕とトレヴァーは何年もの間、何度も同じバンドに在籍していたことはあったのだけど、時期がずれていたりして実際には一緒にプレイしたことはなくて、たまたまそういう機会が訪れたときに(このバンドを)始めてみたんです。 3人編成のバンドとして、ベースとドラム中心としたグルーヴ感を構築していくような長めの曲を何年間も一緒に書きました。メンバー間の化学反応みたいなものもよかったのだけれど、そのうち自分達の音の世界をもうちょっと広げられるんじゃないかと思い始めたんです。 ホーン奏者募集の広告をだしたら、基本的にはトランペット奏者で実験的な音楽に興味を持っていたジェフ・ジェイコブスに出会い、彼がばっちりはまりました。そこで4人編成バンドとして、2年間一緒に曲を書き、レコーディングをして、一緒に演奏しました。そのあたりで、トレヴァーが辞めたのですが、ラッキーなことに数ヶ月の間にサファ・ショックレイが後任として見つかったんです。自分達のアイディアがアップライトベースとサファの演奏スタイルに統合されていくのを聞いてとても興奮しましたね。彼の感性はトレヴァーから音のドライブ感を受け継いだうえで、彼のバックグラウンドにあるジャズから影響をうけた弾力性あるダイナミックなリズムにバンドを導いてくれたんです。
2.タイトルの意味を教えて下さい。
ジェフ: “noumena
ヌーメナ” という言葉は哲学者イマヌエル・カントの著作物、なかでも特にA Critique of Pure
Reason 『純粋理性批判』 から取ったんです。基本的には、”そのもの自体に存在するなにか“、人が観察していないときの現実はどう”現れる“のか。 いろいろある解釈は置いておいても、なんとなく曖昧で抽象的はこの言葉は面白いとおもったし、自分達の音楽を言い表すのにぴったりだと思う。
3.the
driftのサウンドはとてもオリジナリティーがあります、このサウンドはメンバーの個性やジャムセッションから発生したものですか? 作曲の方法を教えて下さい。
ダニー: ありがとう。ほとんどの曲は、なんのてらいもなくひらめいたアイディアをなんとなく弾いていて浮かんでくるかんじですね。あるメロディの繰り返しやリズムにはまるとそこから続けてみる。これはけっこううまくいくんです。4人お互いそれぞれの役割や関係についてかなり確固とした理解があるので。リッチとサファがリズムをおさえて、ジェフと僕がグルーヴ感のまわりにメロディと感触を織り上げていくかんじ。 すべてがつねに変化していくように。 ある要素はユニゾンで、ある要素は一時的に用いて、制作過程でアイディアをつめすぎないで音におもしろい陰影をつけていく。 で、僕達はすべてを録音しておくんです。忘れたくないし、1回の練習には事実際限なく新しいアイディアがつまっている可能性があるんで。 僕達の音楽制作は常に移り動いていく傾向にあるから、バンド名をThe
Drift (漂流)としたのは本当にぴったりだと思う。
4.ダニーは、Tarentelのメンバーとしても活動をしています、二つのバンドはダニーにとってどういった位置にありますか?
ダニー: スタイルとしては、タレンテルはどんどん即興に寄ってきていて、ギターやメロディー主体というより、より開放された、ルースで抽象的な方向へ向かって行ってますよね。結果、バンド内での僕の役割も変わってきて、他の楽器に譲る部分もあれば自分のギター奏法のアプローチを変える部分もでてきています。The
Driftでは、ほどよい量のインプロヴィゼーションもあるけど、それぞれの楽曲は枠組みがあって、強調すべきメロディー、テーマ、グルーブがしっかりある。 自分としては1周して、タレンテル初期に近いギター演奏スタイルにまたもどってきたかんじがしてます。 もうひとつのThe
Driftのもつ別の方向性は楽器編成ですね。 アップライトベースとトランペットはとても違う感覚をもたらしてくれるし、ダブ、ジャズ、アフリカ音楽から自分たちが受けた影響を思い出させてくれます。
5.レコーディングはどこでどのように行われたのでしょう?
ジェフ: このアルバムのレコーディングには、トラックダウンに2日間、ミックスに2日間、計4日間も使えてとても恵まれていたと思っています。 いままでの過去すべてのレコーディング同様、僕たちの愛するサンフランシスコのスタジ“Tiny
Telephone
studio”(*直訳 “とても小さい電話”スタジオ)で、僕たちがやはり愛するエンジニア ジェイ・ぺリッチによって録音されました。 基本的には、全部ライブ演奏をアナログテープに録音しました。僕たち4人一緒にひとつの部屋に入って演奏して、オーバーダブはほとんどないです。ミックスもアナログテープにしたのですが、これはこのレコードの自然な音質、エネルギーや有機性にぴったりだった思いますよ。もちろん、いつもより余裕あるスケジュールで、しかもスタジオにさりげなくおいてある素敵な楽器を目にしたからには、多少のオーバーダブをやらずにはいられなかったのも確かですけど。 でもアルバムの95%はライブ演奏のマルチ収録です。 機材のセッティングをして、何度か演奏を録音して、自分達の好きなテイクを取っておくっていう。。。 アナログ盤では、デジタル処理のない純粋なアナログ録音で曲が続いていくのを聞けます。 Inconsistency
Principle という12“EPセッションからの曲をこのアルバムに入れられたのはとっても嬉しい。
これは基本的には即興なんだけど、レコーディング直前スタジオで30分の間で構想、発展させた曲。 こんなにすばらしいグルーヴ感を生み出したリッチとサファは賞状もんですね。
6.the
driftが音楽を通じて表現したい事は何だと感じていますか?
ダニー: 僕たちの作品を聞いて、その人の気持ちが動こかされたり、作品に共感をもってくれればいいな、と思います。 一人の聞き手としては、音楽が聞き手個人の記憶や経験と結びついていく様や、何度も聞くうちに別の新しい意味がうまれてくる音楽の流動的なあり方を楽しむので、もし自分達の音楽が、リスナに一生にわたって楽しんでもらえる長い寿命をもつ作品になれば、僕たちのやっていることは正しいと思えるよね。
7.サンフランシスコをはじめUSのインディペンデントシーンについてどう感じてますか?
ダニー: アメリカのインディペンデント・ミュージック・シーンは曖昧な存在だと思う。シーンとしての独立性は薄くなってきて、より“産業”に近くなってきていると思う。 でも、巨大化しているコミュニティー内にはさまざまな小宇宙が存在していてその中には本当にプログレッシブで面白い動きがでてきてますよ。 サンフランシスコには本当にたくさんのインディ・バンドやまだ知られていないアーティストがいますけど、僕が好きなのは、Tussle,
Deerhoof, Yellow Swans, Okay,
Thujaとかかな。 サンフランシスコは音楽やアートにとっていい街だよ。 さまざまなアートの交じり合っていて、しかも街自体は小さいから(7マイル四方)、クリエイティブな活動の交流がとても盛んなんですね。
8.the
driftとして今後の目標等あれば聞かせて下さい。
ダニー: 最終的には、新しい作品を書き続けて、レコードを出し続けて、出来る限り多くのツアー(日本!)をして、新しい人々やアーティストと出会い、そして映像作品とコラボレートしたい、と思っています。 今現在自分たちを取り巻く状況にはとても感謝しているので、今後も続けられれば夢のようですね。
9.ダニーはTarentelとして来日をしましたが、日本の印象について教えて下さい。
すごく素晴らしかった! 複雑でいて美しい国。 いろいろな意味で日本で演奏することはひとつの夢だったんです。 MONOは音楽的にも人間的にも一緒に楽しめるバンドだったし、ヒューマンハイウェイレコードの人たちも皆協力的で親切だったし、、、そして、んー、なんといっても食べ物がうまい! ぜひまた行きたいです。
10.最後に、今後の予定を聞かせて下さい。
ダニー: ツアー、音楽の新しいアイディアを探索し、このユニットとして成長し、より多くの耳に触れること。
興味を持ってくれてありがとう。 愛を込めて。
Human
Highway Records
September. 2005
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